「親が入院して、保険証券や口座のことを聞こうとしたら、どこに何があるのか誰も分からなかった」。そんな話を、まわりでもよく耳にするようになりました。いざというときにご家族が慌てないために、連絡先・口座・保険・年金・毎月の契約などを1か所にまとめて書いておける「情報整理シート」を作りました。よかったら、ご家族で使ってみてください。
こんなこと、ありませんか?
家族が急に体調を崩したり、入院したりしたとき。本人に確認できればいいのですが、それが難しい状況だと、家族はこんなことで一気に困ります。
かかりつけの病院や保険会社の連絡先が分からない。どの銀行に口座があるのか、保険にいくつ入っているのか分からない。毎月引き落とされている契約が把握できず、解約もできない——。ひとつひとつは小さなことでも、重なると本当に大変です。
こうした情報は、元気なうちに少しずつ書き留めておくだけで、いざというときの負担がぐっと軽くなります。
「終活ノート」とは、ちょっと違います
「整理しておこう」と言うと、どうしても身構えてしまいますよね。でもこのシートは、遺言や相続のためのものではありません。あくまで連絡先や契約先を整理しておくための、実用的なメモです。
全部を一度に埋める必要もありません。分かるところから、気づいたときに少しずつ。それで十分役に立ちます。高齢のご家族が手書きで書き込みやすいよう、文字を大きめに・記入欄を広めに作りました。A4横向きで印刷して使えます。
安全のために、これだけは書かないで
情報を1か所にまとめる以上、安全への配慮はとても大切です。シートの全ページにも注意書きを入れていますが、次のものは書かないでください。
・パスワード・暗証番号
・クレジットカードのセキュリティコード(3〜4桁)
・通帳・印鑑・キャッシュカード・金庫などの「保管場所」
カード番号は「下4桁のみ」、口座は「金融機関名・支店名」まで書いておけば、家族がカード会社や銀行に連絡して手続きを進められます。番号そのものを全部書く必要はありません。書き終えたシートは、人目につかない場所で保管しておきましょう。
シートで整理できる12項目
表紙を含めて全12ページ。家族が手続きで困りやすいポイントを、ページごとに分けました。
使い方のコツ
- A4・横向きで印刷します(プリンターの設定で「横」を選んでください)。
- 分かるページから、少しずつ手書きで。すべて埋めなくて大丈夫です。
- パスワードや保管場所は書かず、書き終えたら安全な場所に保管。
- 家族の誰かに「ここに置いてある」と伝えておくと安心です。
おわりに
このシートは、いつか必ず役に立つ「お守り」のようなものだと思っています。話しづらいテーマだからこそ、まずは1枚印刷して、玄関先の連絡先からでも書いてみる。それだけで、いざというときの家族の不安はずいぶん変わります。
わが家でも、親と一緒に少しずつ書き進めているところです。ご家庭での備えに、役立ててもらえたらうれしいです。
※本シートは情報整理のための参考様式です。手続きの要否や必要書類は、各機関・専門家にご確認ください。記入した内容は個人情報を含みます。保管・取り扱いには十分ご注意ください。
