家族が遺した、あるいは長年しまい込んでいた古い金やプラチナのアクセサリー。「価値はありそうだけど、どう売ればいいか分からない」と、引き出しの奥で眠っていませんか? 私も実際にその整理をして、「知らないと損をする」と痛感しました。
この記事では、金・プラチナの貴金属を、自分で量って一覧表を作り、相場を調べて1品ずつ交渉して売った実体験を、そのまま共有します。ひと手間かければ、受け取る金額は大きく変わります。
貴金属は「刻印」を確認することから始まる
金やプラチナのアクセサリーには、必ず「刻印(純度の表示)」が打たれています。まずはこれを確認するところから始めます。ルーペがあると見やすいです。
・K18……金の純度75%(18金)。「K24」なら純度99.9%の純金。
・PT850 / PT900 / PT950……プラチナの純度(85%/90%/95%)。
・K18WG……ホワイトゴールド(18金ベース)。
この刻印で「素材と純度」が分かり、そこから価値を計算できます。刻印が読めないものは無理に判断せず、買取店で見てもらいましょう。
【実体験】自分で重さを量って、一覧表を作った
ここが、この記事でいちばん伝えたいところです。私は持ち込む前に、自分で全アクセサリーの重さを量って、想定金額の一覧表を作りました。これが交渉でものすごく効きました。
やったことは、こうです。
① アクセサリー1点ずつ、刻印(K18・PT850など)を確認。
② 料理用のはかりで、1点ずつ重さを量る。(0.1g単位で量れるキッチンスケールが便利)
③ 1点ずつジップロックに入れ、袋に「品名・刻印・重量」を記入。混ざらず、店頭でも確認しやすい。
④ iPadのスプレッドシートに入力して、想定金額の一覧表を作成。
表はこんなイメージです(金額は例)。
| No. | 品名 | 種類 | 単価(1g) | 重量 | 想定金額 |
|---|---|---|---|---|---|
| 1 | ネックレス | K18 | 16,945円 | 30g | 508,350円 |
| 2 | 指輪 | PT850 | (相場を記入) | 8g | … |
| 3 | … | … | … | … | … |
「単価(1gあたりの金額)× 重量」で、おおよその想定金額が出ます。この一覧があると、店の提示額が安いのか妥当なのか、その場で判断できます。
単価(相場)は田中貴金属のサイトで調べた
1gあたりの単価は、田中貴金属の「RE:TANAKA リサイクル価格表」で確認しました(gold.tanaka.co.jp/retanaka/price)。金・プラチナの買取(リサイクル)価格が、純度別(K18・PT850など)に毎日掲載されています。
一覧表を持って、1品ずつ交渉した
この一覧表を持って買取店に行き、1品ずつ金額を提示してもらって、想定金額と照らし合わせながら交渉しました。「この指輪はPT850で8gだから、相場ならこれくらいのはず」と根拠を持って話せるので、言い値で買い叩かれることがありません。
店側も、こちらが重量と相場を把握していると分かると、最初から真剣な金額を出してきます。「分かっている客」には、足元を見た安い提示をしにくいのです。事前の一覧表が、そのまま交渉力になりました。
売る前に知っておきたい「税金」の話
金やプラチナを売って利益が出た場合、譲渡所得として課税対象になることがあります。ただし、年間50万円の特別控除があり、(売却益などの合計 − 50万円)がプラスにならなければ、基本的に税金はかかりません。
多くの個人の場合、控除内に収まることが多いですが、高額な売却をしたときは、念のため確定申告や税務の確認をしておくと安心です。詳しくは国税庁の情報や税理士に確認してください(私はここは慎重に調べました)。
まとめ:ひと手間が、数万円の差になる
貴金属の整理は、①刻印(K18・PT850など)を確認 → ②自分で重さを量る → ③袋に小分けして重量をメモ → ④相場を調べて想定額の一覧表を作る → ⑤一覧表を持って1品ずつ交渉、という流れがおすすめです。
面倒に思えるかもしれませんが、この「自分で量って、相場を知って臨む」ひと手間が、最終的な金額を大きく変えます。言われるがままに売ると、本来の価値より安くなりがちです。引き出しで眠っているものがあるなら、まずは刻印を確認して、はかりに乗せてみるところから始めてみてください。
※本記事は2026年6月時点の、個人の実体験に基づく情報です。金・プラチナの相場は日々変動し、買取店の提示額は手数料等により相場より低くなるのが一般的です。税金の取り扱いは個人の状況により異なるため、正確な情報は田中貴金属の公式サイト、各買取店、国税庁、税理士等にご確認ください。
